Web3.0 Journey! Episode 09 : 自分自身のウォレットと対話してみた

Web3.0 Journey! Episode 09 : 自分自身のウォレットと対話してみた

by 草生 慶子

*本記事は連載記事「Web3.0 Journey!」の第10回目です

過去記事はこちら
>>Web3.0 Journey! Episode 08 : ウォレットと会話する未来
>>Web3.0 Journey! Episode 07 : SSI (Self-Sovereign Identity) - 自己主権型アイデンティティ
>>Web3.0 Journey! Episode 06 : どうしてWeb3.0という発想に至ったのだろう?
>>Web3.0 Journey! Episode 05 : ARアイデンティティ
>>Web3.0 Journey! Episode 04 : 落合陽一 サマースクール 2023 - 岩手町編 -
>>Web3.0 Journey! Episode 03 : 行動実績証明NFT+サイキックNFT
>>Web3.0 Journey! Episode 02 : NFTアート作品購入という体験
>>Web3.0 Journey! Episode 01 : 開かれた、扉
>>Web3.0 Journey! Episode 00 : それぞれが輝く、希望と可能性溢れる世界へ


こんにちは!

前回の記事「ウォレットと会話する未来」では、ウォレットの使い方が新たな段階に進んだことをお伝えしました。

*前回記事はこちら

その記事の最後で触れた通り、先日、実際に「ウォレットと会話する」という体験をしてきました。

今回の記事では、その体験に基づいて、Web3.0の世界での個人の体験をどのように価値化し、自身の生活で活用するかについて感じたことをシェアしたいと思います。

近畿大学で行われているこの実証実験は、学生たちが自身の学生生活において経験したことを、NFTで発行〜デジタルで証明するという試みです。


今回私が体験してきたのは、取得したNFTを活用して、ウォレットとどのように対話するか、そしてそれがどのように個人の成長に貢献するかという部分でした。


ウォレットとの対話での驚き


対話するにあたり、まずは自身のウォレットと接続します。

接続にはICカード型ハードウェアウォレットが必要だったので、私は今年の夏に参加した「落合陽一サマースクール 2023 - 岩手町編 -」で取得したハードウェアウォレットを使用しました。






驚いたのは、写真のようにカードを置いただけで接続できるということ。

そして接続されると、モニターにアバターが現れます。





ここで私の予想を超える体験が待っていました。

「どうやって対話を始めるのだろう?」と思っていたら、アバターが先に話しかけてきたんです。

「こんにちは!あなたは今年、落合陽一サマースクールに参加したんですね。そこで学んだことは…」


なんと!!!!




私のことを、私が話す前に既に知っているという事実に、ただ驚くばかりでした。

けれど冷静になって考えてみると、自身のウォレットと接続するわけですから知っていて当然のことなんです。

それでも、実際にそれを目の当たりにすると、どう反応していいかわからず、声をかけられた時はしばらくフリーズしてしまいました。

(ものすごく緊張した)

もしかしたら、このアバターが私自身の外見だったら、感じ方が少し違ったかもしれません。

実際に、男性のアバターは在学生だったので、本人同士が対峙している様子を見ることができ、それはなかなか面白い体験でした。





そして沈黙が続くと、時間がただ流れてしまいます。

テキスト生成AIとのやり取りには慣れていたのですが、実際に「話す」形式になると、これほどまで戸惑うとは思いませんでした。

そのことが少しショックでしたが、「慣れていないだけだ」と自分に言い聞かせ、対話を続けることにしました。

「学生時代の自分だったら何を聞くだろうか?」と考えながら、過去の留学経験から、それをどう活かして人の役に立てるか、どうすれば人に喜んでもらえるかという質問を投げかけました。

すると、思っていた以上に自然な言葉で、個人的なアドバイスや具体的な提案が返ってきました。

そして対話を進める中で気づいたのは、テキスト生成AIだとアドバイスを自分のペースで読むことができるのに対し、対話では聞き取りに集中してしまうため、一度に多くの回答をもらうと内容が頭に入ってこないということでした。

なので、対話では知りたいことを明確にしてコミュニケーションを取ることが重要だと感じました。

今回は実際に対話している様子を記録してもらうためにスタッフの方に部屋に入ってもらったので、恥ずかしさが出るような、人に言いづらいことは相談しませんでしたが、それでも、この体験は私にとって貴重なものでした。

誰でも1つは自分だけの悩みや迷いを抱えていたりします。

それらを打ち明けることができる相手が、もしウォレットの中のアバターのような存在だとしたら、私たちはより自由に自分自身を表現し、解決策を見つける手助けにつながるのではないでしょうか。

そしてこの対話体験から、特に3つの要素が重要だと感じました。

・伝える力 : 自分の考えや意図を相手に明確に伝える力
・言語化能力:自分の思いやアイデアを言葉にする力
・コミュニケーション力 : 相手との対話を通じて、意見を交換し理解を深める力


これらは今回のウォレットとの対話だけでなく、サマースクールでのAI授業でも感じたことであり、これからの時代においてますます重要になる要素だと思っています。

今回の体験から学んだことは、Web3.0が私たちの日常生活にどのように溶け込み、それぞれの人生を豊かにするかということ。

ウォレットとの対話は、単なるデジタル技術を超えたもので、それは私たち一人一人の成長を促し、新たな可能性を開く可能性を秘めているものだと思います。

このような技術が進化するにつれて、私たちの生活はどのように変わっていくのか、Web3.0の世界が私たちの日常にどのように溶け込んでくるのか、これからも続けて探求していきたいと思います。


最後に


実は今回、近畿大学での実証実験がこんなに早く実現したことに少し驚いていました。

前回6月に訪れた時は、この実験が可能かどうかの交渉の場を拝見しただけだったので、まだ具体的な設置まで話が進んでいなかったんです。

大学側としても、新しい技術を取り入れるのは初めての試みでした。

しかし、今回このプロジェクトを推進された近畿大学のデジタル戦略室の方から話を伺ったことで、彼らが実現したいと思ったそのビジョンが明確になりました。

「NFTは自分を語る証明書であり、それを生成AIで読み解くことで、自身を代弁してくれる存在となる」という考えです。

学生たちが自身の体験や成果をNFTとして記録することにより、彼らの学生生活はただの過ごし方ではなく、価値ある経験へと変わります。

また、生成AIがこれらの情報を読み解くことにより、学生は自分自身の興味や強みをより深く理解し、未来に向けた選択をより的確に行うことができるようにもなります。

Web3.0の技術を活用して、学生一人ひとりが自分自身のキャリアや人生を豊かにするための新たな道筋を見出すことが、このプロジェクトの目指すところだと、私はそのように感じています。

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